書籍の名称  「こころ」の本質とは何か/統合失調症・自閉症・不登校のふしぎ
著者等  滝川一廣 (著)
説明  
この本は小浜逸郎氏主催の人間学アカデミー での講演録に、大幅に加筆、訂正されたものです。統合失調症、精神遅滞、自閉症、不登校などについて主に発達の観点から論じられています。

特に興味深いのは自閉症について述べられている第四章です。滝川氏は自閉症の病因論についての過去の研究や議論の推移を振り返ることを通じて、自閉症の本質について考察しています。自閉症の病因やその基本障害はなにかということについてはこれまでも多くの説が現れ、行きつ戻りつしながら現在も研究、議論が続いています。

彼は現在の自閉症の病因論に欠けているのは発達的な視点であると言います。というのは60年代の環境論的研究が極端なまでに否定され、自閉症の経過に環境が何らかの影響を与えるという考え方が悪しきもののようにとらえられていく中で、自閉症児の対人交流や関係性の発達が、環境との相互作用の中でいかに獲得されていくかという発達論的な吟味がなされないまま、現在の自閉症に関する論議は進んでいます。これに対して滝川氏は自閉症の本質を対人関係の発達の遅れであるとし、これまでの学説で言われているような「感情認知障害」や「心の理論障害」などは、その結果であるとしています。( Book Review『「こころ」の本質とは何か』より)

目次

第1章 「精神医学」とはどんな学問か(「人間学的精神病理学」という流れ
人間の原理論から症状論・局在論 ほか)
第2章 統合失調症というこころの体験(統合失調症のふしぎ
統合失調症の苦しみと三つの可能性 ほか)
第3章 「精神遅滞」と呼ばれる子どもたち(精神遅滞と自閉症
精神発達とはなにか ほか)
第4章 自閉症のこころの世界(自閉症の発見と研究のはじまり
カナーは自閉症をどうとらえたか ほか)
第5章 不登校と共同性(学校制度のはじまり
わが国の学校の成功 ほか)
スレでの紹介ログ
437 名前:名無しの心子知らず :04/07/29 11:59 ID:RuWuLlqp
ASと診断されてリタリンを処方されている人いますか?

438 名前:名無しの心子知らず :04/07/29 13:13 ID:EFtod5e6
>436
うちは健常に近い、アスペ(笑)

スペクトラムっていうけど、ほんとどこまでって線引きが無いから。
かくいうわたし自身もかなりアスペっぽいと思ってる。

人間関係ではかなり苦労したけど、学習もした。
こどもには「傷ついても自分で癒せる力がある」事を教えてやりたい。
人と関わることは苦痛でもあるけど、何にもかえがたいものでもあるから。
って、それに気づいたのは20代半ばもすぎてからだったけど。
(だから学生時代は暗黒。いまだに夢にみるし、何気ない時に思い出して
震え上がるけど。)

>437
リタリンってADHDの子じゃ? でも、多動であれば試しに出されるかも。
障害が重複している場合もあるらしいから。

439 名前:名無しの心子知らず :04/07/29 14:18 ID:RuWuLlqp
そうなんです。私もADHDにだすというのはよく聞きますが、ASにというのは、あまり、
きいたことがないのでどうなんだろうと。お子さんに、リタリンを処方されている方
はあまりいないんですかね。私は自分自身が、ASなのですがリタリンを処方されている
んですよね。多動ではありませんがADD的な症状もあるからかもしれません。
効き目はあります。でも
ASなのにリタリンが効くのって変じゃないか?と…。素人考えですが。



440 名前:名無しの心子知らず :04/07/29 15:21 ID:8WvArvE0
>>438
この7月に出たばかりの本なので、まだ未読の方が多いと思いますが

ちくま新書から出た
”「こころ」の本質とは何かー統合失調、自閉症、不登校のふしぎ”を読んでみると
あなたの疑問への答えがみつかるかも・・。

自閉症や精神遅滞の研究の流れをたどることで、各説の矛盾も分かります。
自閉やアスペの社会性や認知の遅れを、「自閉スペクトラム内部のみ」で捉えず
「人間全体の発達の連続性」の中で捉えようという内容で
ありそうで無かった視点での専門家の著書だったので、興味深く読みました。

新書なので、700円とお安いのもお奨め。

577 名前:名無しの心子知らず :04/08/06 14:16 ID:vmGg31vF
上の方で出てたちくま新書読まれた方います?
昨日別の本ですが、統合失調症についての本を読んで症状がASとかぶっているのを
見て気になりました。
ASの子が統合失調症を発症する確率って高いんだろうか?


586 名前:名無しの心子知らず :04/08/07 00:02 ID:pm+3G2qI
>>577
読みましたよ・”「こころ」の本質とは何か”
最初の章で統合失調症の事を詳しく書かれていて
次の次の章が自閉症です。

自閉症研究の歴史をたどりつつ、自閉症の本質をさぐるという内容なので
当初、カナーが自閉症児は「統合失調症の子ども版」ではないかと思っていたことなど
周囲からみると、一見、似ている特徴が多いそうです。
しかし、その後の研究で両者に関連がない事が明らかになっていく様子も書かれています。
詳しくは書ききれないので、読んでみてください。

私は蛍光ペン片手に線を引きまくって読みました。
文体がソフトな口語調なので読みやすかったですよ。

あと、よくアスペの人の二次障害で問題になるのはうつ病の方みたいです。
うつ病についても、少し出てました。


587 名前:名無しの心子知らず :04/08/07 04:01 ID:GcuPNrar
アスペと高機能アスペ・ADHD・LDの違いを教えていただけませんか?
うちの子(3歳男児)は超未熟児で生まれ、最近あまりの落ち着きのなさに
心配しております。
症状は、お絵かきが出来ない=丸とバツしか描けない。
あっち・こっち・そっちが全然わからない。
話しはよくしますが、独り言内容はTVのCMの曲やアニメのセリフばかり。
(TVはあまり見せてはいないのですが、物覚えが凄く早いのです)
ボールはまえに投げますが、所構わずで窓やベランダの外・食卓にも平気で投げます・・
手を洗うのが大好きで、放っておけば10分でも20分でも水で遊んでます。

私どうしたらいいのかわかりません。Orz!!!!
悩みすぎて完全な不眠症になってしまいました。



591 名前:577 :04/08/07 13:44 ID:e7EDZvie
>586
レスありがとうございます。
さっそく読んでみようと思います。
親類に統失の人がいて、ASへの遺伝・環境なども気になったのですが
統失、ASどちらかに偏った内容ならいらないかなーと思ったので、ためらって
いました。

593 名前:名無しの心子知らず :04/08/07 19:58 ID:lVgY3YIc
>>591
586です。
偏ってはいないです。
本当にお薦め。
特にアスペのような通常発達と自閉症の境界にある子どもを持つ親として
すごく納得できる内容だったし、
吉田先生の「その子らしさをいかす子育て」以上に感動した。
将来に希望も持てたし、マイナス思考が払拭できた気がする。


594 名前:577 :04/08/08 16:47 ID:q0fKZ7OE
「こころの本質とは…」読みました。

口語調で確かに読みやすかったですが、精神医学史といった感じの本ですね。
ASの子どもを持つ親の入門書?としてはどうかなあ。わたし的には講談社新書の
「アスペルガー症候群と学習障害」の方が入りやすいかなと。
でも、後半で述べられているASの子たちが世界に歩みよろうとしているという
くだりは、親として感動したし希望がもてるくくりでとても良かったです。

他におすすめの書籍、ありますか?